先月、太田川放水路のサイクリングロードを走っていたとき、宮島街道との合流あたりで自転車が警官に止められているのを見かけました。スマホを片手に走っていたらしく、「注意されるだけかな」とそのまま通り過ぎたのですが、家に帰って調べてみたら反則金12,000円の対象だと知りました。
「自転車でそんな金額?」と思ったのが正直なところです。でも2025年11月から、自転車の交通反則告知制度(青切符制度)が本格施行されていて、もう笑い事じゃない状況になっていました。

青切符とは何か、制度の背景をざっくり
これまで自転車の交通違反は「赤切符」、つまり刑事罰の対象でした。ただ軽微な違反への対処が難しく、実際には見逃されることが多かったんですよね。
一方で、自転車関連の交通事故は年間約6万件(警察庁2023年データ)にのぼります。信号無視やスマホ操作しながらの走行が原因の事故が増えていたのは、広島市内を走っていても肌感覚でわかります。
青切符制度は自動車と同じで、軽微な違反なら反則金を払えば前科がつかないという仕組みです。対象は16歳以上の自転車運転者全員です。ロードバイクで太田川放水路や呉方面を走る私たちも、当然含まれます。
日常のライドで引っかかりやすい違反と反則金
対象となる違反は113種類にのぼります。そのなかで、週末ライドで起こりやすいものを挙げておきます。
- 信号無視:3,000円〜7,000円
- 一時停止違反:3,000円〜5,000円
- スマホながら運転:12,000円(事故を起こすと刑事罰へ)
- 夜間の無灯火走行:3,000円
※2025年11月施行時点の目安。個別の状況により変わる場合があります。
スマホのながら運転が突出して高いです。事故を起こせば1年以下の懲役または30万円以下の罰金という刑事罰になります。ナビ代わりにスマホをハンドルに固定しているだけなら問題ないですが、手に持って操作しながら走るのは完全にアウトです。
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一時停止を「ほぼ止まる」でやり過ごしていた話
ロードバイクに乗り始めた頃、一時停止のたびに完全に脚を止めるのが面倒で、「ほぼ止まってる」状態でやり過ごしていた時期がありました。速度が落ちるし、再加速が地味につらいというのもあって。
ある日、長男(小6)を自転車で迎えに行って並走していたら、交差点を通り過ぎた直後に「お父さん、止まってなくない?」と言われました。子どもに指摘されるのはさすがにきつかったです。
それから意識的に止まるようにしたのですが、習慣になるまでに1ヶ月くらいかかりました。「止まる→左右確認する」という動作は、意識しないとすぐ抜けるんですよね。ロードバイクは速度が出るだけに、交差点での一時停止無視はリスクがまるで違います。
イヤホンはどこまでOKか
私も以前は骨伝導イヤホンをつけてライドしていました。外音が聞こえるし、両耳をふさぐわけじゃないから大丈夫だろうと思っていたのです。
ただ骨伝導イヤホンの扱いは自治体によって判断が分かれます。広島市内で明確に禁止とはなっていないのですが、宮島街道沿いは自動車との距離が近い区間も多くて、実際ヒヤッとした経験が何度かありました。それからは交通量の多い市街地では外すようにしています。
両耳をふさぐ一般的なイヤホンは多くの都道府県で禁止されています。音楽を聴きたいなら、せめて交通量の少ない河川敷だけにしておくのが無難だと思います。
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2回違反すると講習が義務になる
制度のなかでもっとも見落とされがちな点が、自転車運転者講習制度の強化です。
3年以内に2回以上青切符を受けると、6,000円の講習受講が義務付けられます。これを無視すると5万円以下の罰金という刑事罰に進みます。さらに飲酒運転やながら運転など危険度の高い違反は、1回でも講習対象になります。
1回目の反則金を払ってひと安心、では終わらない仕組みになっているんですよね。2回目から自動的に前歴が積み重なっていきます。

子どもと走る前に、うちで決めたこと
3人の子どもがいると、週末に家族で自転車に乗る機会が多いです。親が違反していたら、子どもはそれを普通だと思って覚えてしまいます。それが一番嫌でした。
制度が変わったことを機に、妻と「うちのルール」を改めて話しました。信号は絶対守る、一時停止は完全に止まる、スマホはポケットにしまう、夜は必ずライトをつける。書くと当たり前に見えますが、意識していないと崩れていきます。妻に「罰金取られても知らないよ」と言われたのが、正直いちばんの動機だったりします。
青切符制度は「罰則を厳しくした」というより、ルールを守る人が安全に走れる環境を整えるための制度だと今は理解しています。取り締まりを避けるためじゃなく、太田川沿いを気持ちよく走り続けるために、自分のライドを見直すきっかけになりました。
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